難聴とは、話し声や音が聞こえにくい状態の事で、「高い音が聞こえにくい」、「低い音が聞こえにくい」、「片耳だけ聞こえにくい」など人によって症状や程度が異なります。
難聴の原因となる部位によって、下記の3種類に分類されます。
●伝音性難聴
音は、耳介から入り、外耳道を通って鼓膜から中耳へと伝わります。
この経路のどこかに障害が起きた状態で、例えば、中耳炎、鼓膜の損傷、耳垢が溜まっているなどが起こると、音の伝道がうまくいかず、音が小さくなってしまい、難聴となる場合があります。この難聴の場合は、治療により回復が可能とされています。
●感音性難聴
中耳より奥の内耳や内耳神経のどこかに障害が起きた場合の難聴です。単に音が小さく聞こえるだけでなく、不鮮明になります。加齢や長時間の騒音などが原因と言われており、治療で回復させるのは難しいとされています。
●混合性難聴
上記の伝音性と感音性の両方の症状がある難聴です。
難聴は、聴力レベルに応じて次の4段階のレベルに分類されます。
・軽度難聴・・・会話が少し聞き取りにくくなったように感じる。
・中等度難聴・・・テレビのボリュームを大きくしないと聞こえにくい。大きな声で話したり、近くで話してもらわないと聞こえにくい。
・高度難聴・・・耳元で大きな声で話てもらわないと聞こえない。
・重度難聴・・・車のクラクションなどの騒音レベルの大きな音も聞こえない。
年齢とともに聴力は低下していきますが、それ以外の原因の難聴は、日常生活で予防することができます。また、加齢による難聴の進行も遅らせることができます。
・ 大音量の音を聴かないようにする。
・ 騒音を避ける、又は騒音が避けられない場合は耳栓で予防する。
・ 静かな場所で耳を休ませる。
・ 内耳神経の修復に良い、ビタミンB12を摂取する。豚肉の赤み、あさり、秋刀魚などに多く含まれています。
・ ストレスを溜めないように、リラックスや適度な運動と睡眠をとる。
難聴になると、社会生活に影響を及ぼす可能性があります。
耳が聞こえにくいな、など、難聴かな?と思ったら、まず専門家を受診しましょう。
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