尿に異常があった場合、腎臓・膀胱・前立腺などの病気の疑いが考えられます。
腎臓病には、急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全、尿路感染症腎・尿路結石、前立腺肥などがあります。
ここで腎臓病の西洋医学的見解をご紹介します。
腎臓は水分、電解質、ミネラルの循環・代謝を調節している臓器です。
また、体内で不用になった物質や水分をろ過し、尿として排泄する役割も担っています。
腎臓の働きが低下すると、本来体の外に排出されるべき不必要な物質が体内に留まることになります。
またこの反対に、本来体内で必要とされている物質が尿として体の外に出て行ってしまいます。
その結果、体の中の水分やミネラ ルのバランスが崩れ、手足のむくみをはじめとする様々な症状が生じます。
とりわけ正常時には腎臓から排泄されている尿酸が体の中に溜まると、やがては通風の症状が現れることになります。
また、ほとんどの腎臓疾患は高血圧を引き起こします。
さらに悪いことに、高血圧は腎臓の障害をもたらします。言い換えると、腎臓疾患と高血圧は互いに悪影響を及ぼし合う関係にあると言えます。
現在の医療では、慢性的に機能が低下した腎臓の代替として機械に腎臓のろ過機能の代わりをしてもらう治療が採用されています。この治療法が人工透析です。
日本国内では人工透析を受けている方が実に20万人を超え、およそ9万台の人工透析装置が稼動しているという調査結果が報告されています。これらの数は年々増加の一途を辿っています。
また最近では臓器移植医療 の一環として腎臓移植も実施されてはいますが、提供される臓器に対して移植を待っている患者数が圧倒的に多いのが現状です。
そして現段階では人工透析や臓器移植の治療を受けるには時間的・社会的制約が伴うため、こうした治療が必要となる前に腎臓の機能低下を食い止めることが重要です。
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