肩こりと腰痛には、大別すると3つの原因があります。
一つ目の原因は肩・腰 に直接負担が掛かっている場合、二つ目は内臓疾患に原因で肩・腰に痛みが出る場合、そして三つ目はうつ症や心身症といった精神的な原因が元になっている場合です。
これらの原因のうち、以下では一つ目の原因について概要をご説明します。
私たちの肩は体重の約8分の1を占める頭部の重さを支えています。
また私たちの腰は様々な姿勢において全身の体重を支える中心に位置しています。
そして肩は腕の動作の支点となり、腰は上半身と下半身の動作の支点となっています。
このように肩や腰には静止時、動作時いずれにおいても絶えず体の重みが負担としてかかっているために、無理な姿勢や使いすぎによって患部に直接痛みが生じます。
肩では僧帽筋をはじめとする筋肉が使いすぎによって緊張状態、すなわち「凝った」状態になることで重さ、だるさ、痛みが生じます。
一方、腰では筋肉の疲労に加えて、脊椎と腰椎が無理な使い方や老化によって変形したり、関節の弾力性が失われることで同様の症状が生じます。
※僧帽筋は人間の背中の一番表層にある筋肉です。(そうぼうきんと読みます)
肩こりや腰痛の症状が現れたときには、その部位への血液循環が悪くなり、患部に疲労や痛みの原因となる物質が溜まりやすくなっています。
血行障害を放っておくと患部にこれらの原因物質が蓄積し、やがて痛みや凝りが慢性化します。
以上のような原因で起こる肩こりや腰痛を予防するには、まず第一に正しい姿勢を心がけることが重要です。
私たちの体は正しい姿勢をとることよってはじめて、肩や腰への負担を最小限にし、血流を正常に保つことができます。
また、入浴によって肩や腰を温めたり、ストレッチや体操によって肩や腰の筋肉をほぐすことも、症状の緩和や予防に効果的です。
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